| 1998-12-26（土） | 映画 |
TOKYO FMホール
地下鉄半蔵門線 半蔵門駅
実験的に作成した実写版パトレイバーのサンプルビデオ。2分程の作品を何度か編集して複数回見せるようになっていた。カッコイイのはカッコイイんだが、実写にする必然性については個人的に？である。
劇場公開中に3回、ビデオで出てから何度鑑賞したか分からない僕にとっての最高の映画作品。それがサウンドリニューアルされたものの試写会ということで出かけて行った。実際には18日にすでに発売になっているDVDをそのまま映写するだけだが、映像よりはドルビーサラウンドシステムをちゃんと体験できるというのがありがたい。
まず驚いたのが「声の取り直し」をしていたことだ。サウンドリニューアル、というのでマスターはそのままでリミックスするだけのものかと思っていたのに、聞こえてくる声の演技がまるで違う。オリジナル版ではオーバー気味な演出だったのが2に似てすっかり落ち着いた演技になっている。特に遊馬の差が顕著だった。
効果音もかなり入れ替わっていて、オリジナル版の(アニメによくあるような)耳を突くような効果音から、やわらかい音になっていた。これは現実世界のベアリングの進化に伴うものだろうか。
音楽だけは基本的にほとんど変わっていないようだ。ただエンディングの曲は全然違っている。DVD版の方が音が抜けていて非常によい。
ところでサラウンドでときたま後ろから声が聞こえてくるのは非常に違和感がある。画面上には出現していない人物が、位置関係上確かに後ろにいることにはなっているのだが…まあこれも慣れの問題なんだろうけど。
どうでもいいが、この作品上映中2度に渡って上映中断があった。機械の故障と言っているが操作しているのがどう見ても代々木アニメーション学院の生徒なためなんとも信じがたいところがある(笑)この尻拭いでバンダイが正月明けに粗品を送ることになるあたりも笑える。
こっちは劇場で初日と最終日に見に行った。ビデオはLDを自分で買ったもののほとんど友人にがめられたまんまであんまり見ていない。……そのせいなのか、製作してからのブランクが長くないせいからか、オリジナル版との差は全然分からなかった。
1998年12月26日 13:00開演 17:15終演
written by上美谷 智史